90歳を過ぎてから103歳まで、ちりがみで人形や動物をつくっていた原田栄夫さんの作品展。手元に残された作品から約50点を展示いたします。
「 何を見てというわけでもなく、思いつくままに作っては改良を加えていきます。以前、ちり紙人形の作り方を聞いてみたことがあるのですが、「こんなの作り方なんてないの。こんな風にちり紙まとめてね、ぜーんぶ自分で考えて作ったんだからねー。」とどうやら特別決まった工法はなく、好きに作ればよいということのようでした。けれどためしに自分で作ってみても、とてもあのように絶妙なものにはならないのです。
祖父の作る造形物は、ひとことでは説明がつかない。清廉で、可笑しみがあり、どこかはっとするような色気もある。端正さと野蛮さが同居しているような不思議な魅力があると思います。」『祖父の人形 原田栄夫人形作品集』あとがきより抜粋
原田栄夫(はらだ ひでお)
大正3(1914)年、秋田県阿仁生まれの東京都尾久育ち。
90歳を過ぎてから、ちりがみや紙粘土を使って女の子やさまざまな動物など、独自製法の人形を作り始める。
ついこのあいだ亡くなる直前まで制作を続けていた。最後の作は「ハシビロコウ」。
2018年5月28日永眠(103歳とちょうど6ヶ月)。趣味はカメラと植物。好きな食べ物はうぐいす豆です。
原田栄夫Twitter:@hideoharada99原田栄夫さんのお孫さん、オニール原田芽さんが展示初日の5日(金)と6日(土)お昼ごろまで在廊予定。
みなさまのお越しをお待ちしております。